ゾクッ 手作りお化け屋敷 観音寺 今年も人気、「皿屋敷」新登場 中高生、人形や細工200点
香川県観音寺市大野原町の市子育て支援センター「ほっとはうす萩」で、夏の風物詩となっているお化け屋敷が1日から始まり、人気を呼んでいる。香川高専詫間キャンパスの学生らが制作した動く仕掛けをはじめ、市内の中学生らが手がけた200点超のお化けの作品を並べ、ボランティアの高齢者らが変装した“生お化け”も出現。連日の猛暑の中、背筋がひやりとする空間が広がり、幼い子どもらの悲鳴が響き渡っている。11日まで。
旧萩原小学校の校舎を活用した同センターで、多目的ルームを薄暗く迷路のように設営。さまざまな手作りの幽霊や妖怪、破れた障子やお墓の模型をずらりと配置し、泣き声などの効果音を使って演出している。
高専詫間は電子システム工学科の森宗太一郎准教授と学生ら7人が協力。怪談をモチーフにした新作の「番町皿屋敷」では「1枚、2枚…1枚足りない」と皿を数える音声が流れ、皿を置くと古井戸から「お菊」の人形が現れる。定番の「きょうふのやかた」「ろくろ首」なども改良を加えていっそう怖さを増した。
中学生は市内の4校の美術部員がお化けの絵や人形、細工などの工夫を凝らした作品を出展。大野原絵画工作教室の小学生はおめんとマント、元小学校教諭の篠原五良さんは讃岐の妖怪の絵などを用意した。
幽霊などの格好をして潜んでいるのは老人会のメンバーや中学生ら。暗闇から手を伸ばしたり、来場者の後方に突然現れたりと迫真の演技で驚かせている。
入場無料。対象は小学生までの子どもと保護者。当日受け付けで午前、午後それぞれ先着順に20組に整理券を配る。イベントは6回目で、昨年には千人超が訪れた。
(四国新聞・2024/08/06掲載)