生物の生態、骨から想像 四国水族館 標本など19点展示
水生生物の骨格標本などを並べた企画展「骸(むくろ)展」が、香川県綾川郡宇多津町浜一番丁の四国水族館で開かれている。亡きがらから、生物の体の構造や生態などまでが学べるユニークな企画となっている。9月1日まで。
同展は、さまざまな視点で生物に親しみ、興味を持ってもらおうと、初めて企画した。標本や剝製を製作・販売する専門店「骸屋本舗」が手がけた魚類や両生類、哺乳類などさまざまな生物の骨格標本19点を集めた。
同館でも飼育しているケープペンギンは、骨格標本と剝製の両方を展示。よちよちと歩く愛らしい容姿で人気だが、骨格標本を見ると普段は常に中腰で、首を二重に折りたたんでいることが分かる。ハンマーヘッドシャークとして知られるアカシュモクザメは、同館で飼育していた個体の頭部を標本に。軟骨がしっかりとハンマーの形状をしていることが確認できる。
同館は「通常見られない骨格で生物の生態を想像しながら、水族館で生き生きと暮らす水生生物を楽しんでほしい」としている。
(四国新聞・2024/08/18掲載)