手提げ籠やガラスの瓶など、夏らしさを感じられる工芸品を集めた展示が、香川県高松市栗林町の栗林公園内にある讃岐民芸館で開かれている=写真=。来館者は暮らしの中でどのように使われていたのか想像を巡らせながら、じっくりと鑑賞している。9月8日まで。



 同館では、職人らの手仕事によって生み出された機能的で美しい民芸を昭和30~40年ごろに全国から収集。今回は収蔵品の中から「涼を呼ぶ民芸」をテーマに39点をセレクトした。
 会場には、ヒノキや竹で編まれた手提げ籠や、清涼飲料水のガラス瓶、植物の茎からカエルが顔をのぞかせた模様のつぼなど、生活で使われていた実用品がずらり。故金子正則元知事が寄贈した青色や緑色の琉球ガラスの瓶も並び、涼しげな雰囲気を醸し出している。
 同館の担当者は「園内散策中に立ち寄って、涼しさを感じてもらえたら」と来館を呼びかけている。観覧は無料、栗林公園入園料(一般410円ほか)が必要。

(四国新聞・2024/08/18掲載)



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