プロが演奏手ほどき 香川でアフィニス音楽祭 きょうから観音寺公演 国内外の32人
国内外のオーケストラの演奏家が集い、室内楽の魅力を伝えるイベント「アフィニス夏の音楽祭2024かがわ」(25日まで)が、香川県高松市玉藻町のレクザムホールなどで開かれている。中高生を対象にした楽器指導では、第一線で活躍するプロが楽器ごとに演奏のこつを伝授、観音寺市では招へい音楽家の室内楽演奏会がある。
音楽祭は芸術文化の振興に取り組む公益財団法人アフィニス文化財団(東京)が1989年から長野県や広島県などで開催。プロ奏者が公演に向けた練習風景を公開しているほか、ワークショップなどを通じて幅広い世代に音楽の魅力を伝えている。四国初開催となる今回の音楽祭には、国内をはじめカナダやドイツのプロオケから32人を招へいした。
楽器指導は19日にあり、オーボエとファゴット、ホルンを対象に実施。オーボエでは東京芸大の吉井瑞穂准教授が中高生6人を手ほどき。生徒の演奏を聴いた上で、「息はまっすぐ走るように吹き込んで」「腰や膝をリラックスさせて」などと一人一人にアドバイスを送った。吹奏楽部に所属する三木中2年の松家樹里さんは「直接プロに教えてもらえる貴重な機会。息を吹き込む早さなど改善点が見つかったので、今後の演奏に生かしたい」と話していた。
21、22日は観音寺市のハイスタッフホールを会場に、招へい音楽家のアンサンブルが室内楽演奏会を開く。21日がメンデルスゾーンの「弦楽五重奏曲」など、22日はシューベルトの大作「八重奏曲」や日本初演となるオーストリアの作曲家ベルクの作品を披露する。両日とも午後6時半開演、入場料は一般2500円ほか。
また、24日にはレクザムホールで無料の楽器体験(午前11時から)や親子向け演奏会(午後2時開演)も実施する。問い合わせはレクザムホール、電話087-823-5023。
(四国新聞・2024/08/21掲載)