近代丸亀の歩みたどる 市立資料館、写真や日用品など210点 城泊関連コーナーも
明治から昭和初期の丸亀市の変遷をたどる企画展「わたしたちのまちの明治・大正・昭和」が、香川県丸亀市一番丁の市立資料館で開かれている。写真や資料、当時の日用品など約210点を「丸亀市誕生」「戦争」「学校教育」などテーマごとに紹介しており、先人たちの歩みに触れることができる。9月1日まで。
丸亀市誕生を振り返るコーナーでは、1871(明治4)年に「丸亀県」が置かれ、その後「香川県」になるまでの経緯をパネルで紹介。丸亀藩最後の藩主・京極朗徹が丸亀県知事となった際の任命書、かつての市役所の写真なども展示している。
「戦争」のコーナーでは、明治に入って丸亀城の北側一帯に兵舎が置かれ、「軍都丸亀」となった歴史に触れ、西南戦争や日清・日露戦争、太平洋戦争などに多くの人が出兵した史実を伝えている。
このほか、市内の小学校や高校の変遷をたどるコーナーでは、授業風景の写真や日記などを展示し、当時の生徒や教師の息遣いを感じることができる。
また、丸亀城三の丸の延寿閣別館で宿泊する「城泊」事業が始まったことを記念したコーナーも開設。東京・麻布にあった京極家の邸宅の一部を移築して同別館を整備する際、当主の高修が5千円(現在の約1300万~1400万円)を寄付したことを示す書類など、未公開資料も展示されている。観覧無料。
(四国新聞・2024/08/22掲載)