古い町並み舞台に総踊り 多度津であす 5年ぶり、「本町デー」で復活 飛び入り参加も歓迎
香川県仲多度郡多度津町の夏祭りの呼び物で、2019年を最後に中断していた総踊りが、24日に同町本通地区で行われるイベント「第4土曜は! 本町デー」で5年ぶりに復活する。古い商家などが残る旧本町筋を歩行者天国にして実施。町内の踊り連が練り歩くほか、イベント来場者らの飛び入りも歓迎する。
総踊りはこれまで、町観光協会主催の夏祭りの中で行われてきたが、今回の復活は民間有志でつくる本町デー実行委(綾貴志会長)が主導した。
同実行委などによると、総踊りは古くは旧本町筋で行われていた。その後、多度津港周辺の浜街道へ場所を移し、20年ほど前から旧町役場周辺を会場に、にぎやかに繰り広げられてきた。
しかし、新型コロナウイルスの影響で20年以降は中止に。5類移行後も再開が見送られてきた中、同実行委が「次の世代に継承するためにも、中断している期間が長くなってはいけない」と、4月ごろから復活に向けて始動。本通地区の住民や町内の踊り連などの協力を得られ、7月には旧本町筋沿いの空き地で予行演習を行うなど準備を進めてきた。
当日は午後6時から同8時までを歩行者天国とし、「多度津ばやし」と「たどつおんど」を流して踊り歩く。本町デーは通常通り午後4時から同8時まで行う。飲食の屋台や音楽ライブ、竹明かりの展示などの催しがある。
綾会長は「地域の大切な踊りを再開できてうれしい。多くの人に参加してほしい」と呼びかけている。
(四国新聞・2024/08/23掲載)