源平の地に幻想の光 高松・牟礼、石あかりロード開幕 開催20年、150点展示「今後も続けたい」
個性的な「石あかり」で町並みを彩る「むれ源平石あかりロード」が24日、香川県高松市牟礼町の旧庵治街道沿いで開幕した。源平合戦の史跡が点在する小道沿いに多彩な作品を展示。宵闇に浮かぶ淡い光が幻想的なムードを演出し、大勢の家族連れら来場者を楽しませている。9月7日まで。
源平史跡と庵治石のコラボレーションで観光活性化につなげようと、地元の石材業者などでつくる実行委が2005年から開き、20年目の節目を迎えた。今年も琴電八栗駅前から源平史跡「駒立岩」までの約1キロの間に約150点の石あかりを並べている。
今年は公募しているデザイン画の優秀作に選ばれた10点を新たに追加。訪れる人が石の隙間から漏れる光をじっくり眺めたり、スマートフォンで撮影したりしている。復活した企画展示では、昨年9月に善通寺市で開かれた「灯(あか)りサミット」から交流が生まれた竹明かり団体が新たな彩りを添えた。
初日は開会式のほか、丸亀うちわや讃岐のり染、香川漆器などを集めた「かがわの伝統的工芸品フェア」を同時開催。同実行委の岡本俊之委員長は「多くの人の協力があって20年続けられた。楽しみにしてくれる人のためにもできる限り続けたい」と話していた。
期間中の点灯時間は夕暮れ時から午後9時半まで。31日には甲冑(かっちゅう)隊の武者行列やクイズスタンプラリー、最終日の9月7日にはマルシェやジャズライブなどのイベントを予定。期間中の土・日曜はガイドツアーや屋台の出店もある。
(四国新聞・2024/08/25掲載)