今年デビュー55周年を迎えた日本を代表するギタリスト荘村清志のリサイタル(四国新聞社共催)が10月19日、香川県高松市のサンポートホール高松第1小ホールで開かれる。磨き抜いた表現力でクラシックや映画音楽の名曲を披露、円熟の音色を届ける。


荘村清志Ⓒ良知賀津也

荘村清志Ⓒ良知賀津也


 荘村は9歳でクラシック・ギターを始め、1964年から巨匠ナルシソ・イエペス(スペイン)に師事。69年に日本デビュー、71年には北米公演で国際的評価を不動のものとした。また、交響楽団との共演やジャンルを超えたコラボなどで注目を集め、実力と人気を備えたギタリストとして存在感を印象づけた。現在も日本人作曲家に多数のオリジナル作品を委嘱するなど意欲的に活動している。
 プログラムはバッハの「シャコンヌ」や、スカルラッティの「ソナタK380」などデビュー当時から弾き続ける心温まる10曲を披露。8月に亡くなったフランスの俳優アラン・ドロンさんが出演した映画「太陽がいっぱい」のテーマ曲をはじめ、哀愁漂う「ゴッドファーザー 愛のテーマ」などの映画音楽を取り入れ、「往年のスターを思い出して」と思いを寄せている。
 「穏やかで幻想的な景色を持つ瀬戸内海で育まれた香川の人は、おおらかで温かい」と語る荘村。「全ての方へ感謝の気持ちを込めて演奏する。ぜひ足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。
 同ホール開館20周年記念事業。午後7時開演。入場料は一般3千円ほか。問い合わせはサンポートホール高松、電話087-825-5010。

(四国新聞・2024/09/06掲載)


荘村清志 ギター・リサイタル~喜寿&デビュー55周年~



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