キャッスルロード開幕 丸亀城、鮮やか光の世界 登城道イルミや灯籠も
丸亀城内を多彩な光で彩る「丸亀城キャッスルロード2024」（丸亀市観光協会主催）が14日開幕した。大手門から天守まで続く登城道や石垣をイルミネーションや竹明かりなどでライトアップ。訪れた人たちは、重厚な建造物と光が織りなす幻想的な雰囲気を堪能している。11月17日まで。
色とりどりの灯籠を飾った「丸亀まちあかり」。奥はライトアップされた丸亀城＝香川県丸亀市大手町
この日は午後6時半から点灯式があり、同協会の真鍋宣訓副理事長らがスイッチを入れると、城内は鮮やかな光の世界に一変。国重要文化財の大手一の門とすぐ横の枡形石垣には、江戸初期に馬術の名人として活躍した曲垣平九郎や京極家の家紋などが投影され、来場者を迎えた。
急勾配で知られる見返り坂は、頭上を覆う樹木や路面が色とりどりに照らされ、光のトンネルを創出。二の丸井戸も初めてライトアップされ、登城道から井戸に続く歩道は大手前丸亀中学校の生徒有志が制作した三角灯籠で彩っている。
光で鮮やかに彩られた丸亀城の見返り坂＝香川県丸亀市一番丁
また、城北側の市民交流活動センター「マルタス」前では、同日限定の丸亀まちあかり2024を開催。同実行委メンバーや高校生ボランティアらが制作した約500個の竹明かりや四角灯籠などを展示し、ライトアップされた丸亀城と競演した。
キャッスルロードの点灯時間は午後5時から同9時まで。期間中、土日・祝日に天守を夜間特別開館（入館料＝一般400円、中学生以下無料）するなど、多彩な催しが企画されている。問い合わせは同協会〈0877-22-0331〉。
（四国新聞・2024/09/15掲載）