中野武営像、6日に除幕式 玉藻公園 まつりやうどん接待も
「香川県独立の父」と称され、明治・大正期の政財界で活躍した香川県高松市出身の中野武営(たけなか)(1848~1918年)をたたえようと、中野武営顕彰会(会長・佐伯勉松平公益会理事長)が制作していた銅像が6日、同市玉藻町の玉藻公園でお披露目される。併せて、同日は同園を無料開放して「ブエイまつり」を開催。多彩な催しで盛大に像の建立を祝う。
武営は高松藩士の家に生まれ、明治維新後に官吏を経て政治家となった。大隈重信の立憲改進党結党に参加したほか、愛媛県議会議長時代には愛媛に併合されていた香川の分県独立を実現。東京商業会議所会頭も務め、「財界の総理」として手腕を発揮した。
銅像は、高さが本体2メートル10センチ、台座2メートル50センチ。同会が彫刻家の池川直さん=高松市出身=に制作を依頼した。両手を広げ、前を真っすぐに見据えた姿を表現しており、玉藻公園西門脇に設置される。
まつりは午前11時半から午後3時まで、同園と県立ミュージアムの2会場で行う。鉄砲隊や讃岐獅子舞のパフォーマンスのほか、高松市の無形文化財に指定されている日本泳法「水任流」や相撲甚句、能楽の披露などを予定。同園では先着2千人に讃岐うどんの無料接待を行う。
同会は「できるだけ多くの人に楽しんでもらいながら、展示を通じて武営さんのすごさを見つけてほしい」としている。
(四国新聞・2024/10/02掲載)