小豆島の秋の味覚として定着しているオリーブの新漬けの販売が10日に解禁されるのを前に、島内のオリーブ加工会社などで製造が最盛期を迎えている。酒のつまみや料理の付け合わせなどとして人気が高く、各事業所では実に傷みがないかなどを丁寧にチェックして出荷準備を進めている。


新漬けのオリーブの実を、袋詰めする前に丁寧にチェックする従業員=香川県小豆郡小豆島町池田、東洋オリーブ

新漬けのオリーブの実を、袋詰めする前に丁寧にチェックする従業員=香川県小豆郡小豆島町池田、東洋オリーブ


 オリーブ栽培・加工の東洋オリーブ(香川県小豆郡小豆島町池田)では4日、袋詰め作業を本格的に開始。9月17日から収穫している早生(わせ)品種「マンザニロ」を渋抜きし、塩水の濃度を少しずつ高めながら10日間ほど漬け込んだ実のうち、約380キロを従業員が一つ一つ手作業で選別した。その後、鮮やかな緑の果実を専用の機材を使って計量、袋詰めしていった。温熱殺菌後に出荷される。
 同社によると、今年は8月下旬に台風10号の接近があったが大きな被害はなく、粒の大きさ、質ともに良好。収穫量は例年並みの86トンを見込んでおり、そのうち新漬けへの加工用は11トンを予定している。同社の新漬けオリーブは、80グラム入り702円。直営店や島内外の小売店などで販売する。製造作業は12月上旬まで続くという。

(四国新聞・2024/10/05掲載)


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