四国フェリー新造船完成 アニメ「高木さん」あしらう 高松―土庄、11日就航
高松―土庄間を運航する四国フェリー(香川県高松市)の新造船「第三しようどしま丸」が完成し、高松市サンポートのフェリー乗り場で8日、関係者向けの内覧会が開かれた。土庄町ゆかりのアニメ「からかい上手の高木さん」のキャラクターが描かれたラッピングフェリーで、11日に就航する。
同船は全長72メートル、総トン数約1350トン、乗客定員490人。2003年に就航した「第二しようどしま丸」の後継船で、甲板の展望デッキや女性優先席などを設けている。貨物造船を主力とする四国ドック(同)が約45年ぶりに手がけた旅客フェリーで、5月に進水式を実施していた。
「からかい上手―」は、土庄町出身の漫画家・山本宗一朗さんの作品。アニメでは同町が舞台として描かれ、多くのファンが小豆島を訪れている。新造船は地元の観光振興につなげようと、同様にラッピングしている「第二―」に続き、船首側面や船内階段脇の壁、客室の机など至る所にアニメキャラを描いている。
同航路の便数は1日15往復で、第三しようどしま丸は11日から、このうち5往復で利用される。四国フェリーの堀川満弘社長は「高木さんは外国人にも人気と聞く。この船に乗り、小豆島観光に向かう人が増えてくれれば」と話した。
(四国新聞・2024/10/09掲載)