獅子頭や油単、制作工程紹介 高松で展示
讃岐獅子頭など秋祭りにまつわる祭礼用具を集めた展示「まつりを彩るさぬきもん」が、香川県高松市大工町の讃岐おもちゃ美術館shop内ギャラリースペースで開かれている。迫力ある獅子頭や、獅子の胴部分である油単などが並び、訪れた家族連れらが興味深そうに見入っている。23日まで。
獅子舞で使われる獅子頭や油単について、制作工程などを知ってもらおうと、秋祭りシーズンに合わせて同店が企画した。
会場には、白い馬の毛で装飾された勇壮な獅子頭や、展示用に少し小さめに作られた鮮やかな竜の模様の油単(縦210センチ、横170センチ)など約50点が飾られている。片手で動かせる「子ども獅子」などは購入も可能。
パネル展示もあり、一般的な獅子頭は木製のものが多いのに対し、讃岐獅子頭は粘土型に和紙を貼る張り子の手法で作られていることを紹介。実際に制作で使われている粘土型も並んでいる。このほか、油単染色に使われている技法で県の伝統的工芸品「讃岐のり染」の作業工程も説明している。
(四国新聞・2024/10/18掲載)