瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長・池田豊人知事)は17日、来年開く第6回芸術祭に向け、香川県高松市内で総会を開催。アジア各国とこれまで以上につながり、文化・芸術の「ハブ」的な役割を担うことを確認した。参加予定作家や、ポスター等に用いるメインビジュアル、パスポートの特別早期割引価格なども発表した。


新たに発表された「瀬戸内国際芸術祭2025」の公式ビジュアル

新たに発表された「瀬戸内国際芸術祭2025」の公式ビジュアル


 総会には池田知事と北川フラム総合ディレクターら委員53人が出席した。
 これまでに参加が決まった作家は、タイ、インドネシアなどアジアの11カ国と初参加のニュージーランド、スウェーデンなどの計62組。このうち、新たに開催会場となった東かがわ市では手袋産業、さぬき市は平賀源内や津田の松原、宇多津町は古街と塩をテーマに、作品作りに取り組んでもらう。
 また、今回初めてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)との共催で、写真家のホンマタカシさんによる難民問題への関心を深める写真展を開催する。
 新たに発表されたメインビジュアルはグラフィックデザイナーの原研哉さんによるデザイン。飛び込み台にぎっしりと乗った赤い水泳帽の中高生が一斉に海に飛び込み、浮かび上がってくる情景を3枚の続き写真のように表現した。
 また全会期で有効なパスポートは今回初めて「特別早割」(18歳以上3800円)を設定し、24日から来年1月17日まで販売する。前売り(4月17日まで)は4300円、当日は5500円。
 混雑が見込まれる既存航路は増便するほか、定期航路のない土庄―犬島、土庄―直島、本島―高見島―粟島については、期間中のみ臨時運航することも発表した。
 瀬戸内国際芸術祭2025は4月18日~11月9日の延べ107日間、香川・岡山両県の11の離島を含む17のエリアを舞台に、春・夏・秋の3会期で開かれる。

(四国新聞・2024/10/18掲載)


ART SETOUCHI


関連情報