ファンタジーな絵の世界楽しむ 坂出で現代童画展
子どものような純粋な心で描いた絵画作品の展示会「現代童画の世界展」が、香川県坂出市寿町の市民美術館で開かれている。油彩画や日本画、アクリル画など、全国の美術作家68人が描いたファンタジーあふれる世界が来場者を楽しませている。11月3日まで(月曜休館)。
同展は、同館の開館翌年から続く秋恒例の企画展で今回が39回目。「自由なる心の表現」を掲げ、素朴さと純粋性を基軸にした作品を、プロの画家やイラストレーターらが1人1作品ずつ出展している。
荒井克子さんの日本画「川崎、吉の湯に入るパグ」は銭湯でくつろぐ6匹の犬を、滝紀子さんのアクリル画「三福神」は弁財天、毘沙門天、福禄寿となったカエルを描いており、どちらも愛らしさに満ちた作品。田中道信さんの「贖罪(しょくざい)」は草原の手前にある道路で犬が寝そべり、一点をじっと見つめるアクリル画で、鑑賞者の心に訴えかける作品になっている。同館は「子どもたちが楽しめる作品が多数あり、ぜひ家族で来場してほしい」としている。
会期中、同市内の5歳から小学生までの作品270点を集めた「現代童画ジュニア展」も併催している。いずれも入場無料。
(四国新聞・2024/10/22掲載)