瀬戸大橋スカイツアー 9月から満足度アップ 日程拡大や専門ガイド 来年以降は通年開催も
本州四国連絡高速道路(神戸市)は今秋、瀬戸大橋の主塔に登頂する「瀬戸大橋スカイツアー」の日数や内容を拡充して開催する。これまで毎年春と秋の各6日だった開催日が9月28日から12月1日までの32日となり、定員は旅行会社主催ツアーを含めて約4割増える。橋の建設などに携わったOBを専門ガイドに配するなどツアーの満足度も高め、同社は「来年以降の通年開催につなげたい」としている。
スカイツアーは、坂出市の与島パーキングエリア(PA)から北備讃瀬戸大橋のアンカレイジ(橋台)や管理通路を経て、海上175メートルの主塔に上がる人気ツアー。同社と香川、岡山の両県が1998年から春と秋に開催し、瀬戸大橋開通30周年の昨年からは開催日を2日ずつ増やして各6日としたが、抽選倍率は毎回10倍前後(昨春は26・8倍)に達していた。
ツアーの拡充は、高倍率を緩和して希望者のニーズに対応するとともに、瀬戸内の企業として同社インフラを活用した交流促進と地域貢献を図るのが目的。今秋は同社が単独で試験的に開催し、課題を検証した上で、来年以降は明石海峡大橋のツアー「ブリッジワールド」と同様に通年(冬季除く)開催を目指す。
今秋のツアーは9月28日から12月1日までの主に金土日、祝日で、日数は計32日。各日とも午前と午後の2回あり、計64回のうち46回が一般ツアー、18回が旅行会社主催のツアーとなる。定員は各回20人で、従来の900人から1280人に増える。
日数とともに内容も充実。従来は同社社員が交代で案内していたが、瀬戸大橋の建設工事や維持管理に従事したOBを専門ガイドとし、橋の歴史や苦労話など臨場感あふれる解説を行う。また特典として、瀬戸大橋や明石海峡大橋などのケーブル点検や打音点検などを疑似体験できるVR(バーチャル・リアリティー)コーナーを用意。与島PA施設のクーポンや瀬戸大橋の「橋カード」もプレゼントする。
参加費は9月末までが2750円(中学生1350円)、消費税増税後の10月以降は2800円(同1400円)。申し込みは、従来の抽選から先約順に変更しており、9、10月開催は受付中。11、12月開催は9月1日から受け付ける。問い合わせはスカイツアー事務局〈0877(43)0530〉か、同社お客さま窓口〈078(291)1033〉。
(四国新聞・2019/08/16掲載)