多度津町は、ふるさと納税の返礼品として、白方地区の歴史文化や食を堪能できるまち歩きコース「目からウロコの『空海の母の里』巡りと秋の味覚」を新たに追加した。返礼品に住民ボランティアが行う「まち歩き」を採用するのは同町で初めてで、香川県内でも珍しい。


白方地区の地図を手にまち歩きをPRする中津会長=多度津町役場

白方地区の地図を手にまち歩きをPRする中津会長=多度津町役場


 白方地区は空海ゆかりの地で、海岸寺、仏母院、熊手八幡宮の3寺社には空海の母・玉依(たまより)御前の伝承が残っている。また、カキが特産品として知られている。
 同コースは、10年以上実施している同地区のまち歩きイベントでも特に人気が高く、町は「実際に多度津に来てもらい、魅力を知ってもらうきっかけにしたい」と着目。主催する「たどつまち歩きの会」(中津榮一会長)に打診し、今月から新規に追加した。
 開催日は12月15日。午前8時30分までにJR海岸寺駅に集合し、玉依御前ゆかりの3寺社や白方漁協を訪問。海岸寺で「牡蠣(かき)づくし弁当」を味わう。コースは約4キロ、所要時間は約4時間。町特産のオリーブ新漬けがプレゼントされる。
 当日、案内役を務める中津会長は「面白い話も一緒に楽しんでもらいながら、古代から栄えていた白方の魅力を知ってもらいたい」としている。
 1万4千円以上の寄付が必要。「楽天ふるさと納税」や「ふるさとチョイス」などのサイトから申し込める。締め切りは12月10日。問い合わせは町政策観光課0877-33-1116。

(四国新聞・2024/10/29掲載)


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