ネコの躍動、掛け軸に 地元写真家が作品展 二十四の瞳映画村
飼い主のいない保護猫や地域猫を撮影する香川県小豆郡小豆島町古江の写真家shintarrowさん(本名・吉川慎太郎)=46歳=の作品展が同町田浦の二十四の瞳映画村のギャラリー「KUROgO」で開かれている。小豆島で暮らすネコの表情や仕草を間近で捉えた写真を掛け軸に仕立て、たくましく生きる命の輝きを伝えている。12月1日まで。
作品は昨年3月から今年8月にかけて島内で撮影。散策中に見かけたネコや知人から聞いた情報を元に、ネコの生活圏に足しげく通って撮影した写真を、表情や仕草に合わせて和紙などと組み合わせて掛け軸に仕立てた。うち厳選した7点を展示している。
カメラをまっすぐ見つめる強い視線や、降り注ぐ日差しを見上げるようなくつろいだ様子など、次々に変化するネコの表情の一瞬一瞬を捉えた作品からは命の躍動が伝わってくる。shintarrowさんは「ネコのまなざしには独特の輝きがある。作品を通じて『生きる』ことの素晴らしさ、力強さを再認識してもらえれば」と話している。
観覧は無料だが、映画村への入村料(中学生以上千円ほか)が必要。
(四国新聞・2024/10/31掲載)