開業60周年を迎えた高松国際ホテル(香川県高松市木太町)が、創業当時の味を再現した復刻メニューを期間限定で提供している。同市ではまだ洋食料理店は珍しく、食材も限られていた時代だったため、素朴で懐かしい味が楽しめる。


開業60周年を記念して復刻したメニュー=香川県高松市木太町

開業60周年を記念して復刻したメニュー=香川県高松市木太町


 同ホテルは1964(昭和39)年10月に四国初の本格的なシティーホテルとして開業。復刻メニューは当時のレシピをもとに、約40年前から在籍する新川美香総支配人のほか、料理人や従業員らで試行錯誤しながら再現した。
 11月30日までは国産の牛ヒレ肉を使ったビーフカレー(3800円)を提供。スパイスをふんだんに使った深みのある現代のカレーとは違い、ほのかに酸味のある優しい味わいが特徴。牛肉は煮込むのではなく、バターでソテーした後でカレーに加えるなど調理方法も今とは異なるという。
 12月からはビーフシチュー、来年2月からはピラフ、4月からはブイヤベースを販売。ピラフはビーフシチューのデミグラスソースをかけて食べる同ホテルならではのメニューで、従業員からも人気だったという。
 ホテル内のレストラン「ぐりる屋島」で提供。問い合わせは同店087-831-1575。

(四国新聞・2024/10/31掲載)


高松国際ホテル|おかげさまで開業60周年



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