来年4月に開幕する瀬戸内国際芸術祭2025を首都圏のメディアや旅行エージェントにPRする企画発表会が東京都内であり、展示概要のほか、アジア連携企画などの重点プロジェクトや公式ツアーといったさまざまな取り組みを紹介した。


瀬戸内国際芸術祭の企画発表会で参加予定作家と壇上に上がる福武総合プロデューサー(中央)ら=東京都内

瀬戸内国際芸術祭の企画発表会で参加予定作家と壇上に上がる福武総合プロデューサー(中央)ら=東京都内


 発表会は半年後に迫った瀬戸芸を国内外に発信し、機運を盛り上げようと、同実行委員会(会長・池田豊人知事)が24日に開催。参加予定作家やパートナー企業のほか、美術系雑誌や旅行代理店の関係者ら約300人が参加し、関心の高さをうかがわせた。
 冒頭、池田知事が「瀬戸内の魅力を伝える大きな原動力が芸術祭。さらに多くの人に訪れてもらえるよう応援をお願いしたい」とあいさつ。福武総一郎総合プロデューサーは来年の大阪・関西万博に触れ「訪れる人々を瀬戸内に誘引できるよう、香川、岡山、兵庫の8美術館が連携した現代美術展を予定している。期待してほしい」と話した。
 北川フラム総合ディレクターは島やエリアごとに取り組むプロジェクトや参加予定作家を紹介。「海でつながる世界」をテーマに瀬戸内アジアフォーラムを企画していることなどを報告した。参加作家はこれまでに63組が決定。最終的に約100組を見込んでおり、作品は既存のものも加えると200点を超える規模になるという。
 今回で6回目となる瀬戸芸は来年4月18日から11月9日までの延べ107日間、香川・岡山両県の11の離島を含む17のエリアで、春・夏・秋の3会期で開催する。全会期で使える特別早割パスポート(3800円)を今回初めて設け、企画発表会に合わせ、24日から売り出している。

(四国新聞・2024/10/31掲載)


瀬戸内国際芸術祭2025


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