Tシャツ400枚、風に揺れ 津田の松原で「すなはまフェス」
香川県さぬき市津田町の津田の松原とその周辺で10月31日、「すなはまフェスティバル」(同実行委主催)が始まった。砂浜に並んだ約400枚のTシャツアートのほか、飲食が楽しめるマルシェなどがあり、大勢の人でにぎわっている。4日まで。
イベントは多文化共生の活性化などが目的で、2022年から毎年開催。津田の松原で会期を通して行われるTシャツアート展のほか、2日には同時開催の津田港わくわくフェスティバル、3日には在住外国人も参加して「すなはまうんどうかい」が開かれるなど、多彩なプログラムを予定している。
Tシャツアートは、地元の子どもたちや地域で暮らす外国人、アーティストらが考えたデザインを胸部分にプリントした白いTシャツを砂浜に展示。初日は、多くのTシャツが強風の影響でたなびく中、来場者が手で押さえながら1枚ずつ鑑賞し、好みのデザインを見つけては写真に収めていた。
毎年訪れているという大阪市の自営業山岸智香さん(55)は「年々作品の質が上がっている。子どもたちが描いた絵もかわいかった」と笑顔。初めて来場したさぬき市の納谷節子さん(77)は「松原の景観や波の音も含めて一つのアート作品のようで味わい深かった」と満足そうに話した。
(四国新聞・2024/11/01掲載)