源平合戦の史跡が残る町並みを柔らかな光で照らす「むれ源平石あかりロード2019」が香川県高松市牟礼町の旧庵治街道沿いで開かれている。宵闇に浮かぶ石あかりの光が幻想的なムードを演出。17日には「ゆかたデー」と銘打ったイベントも行われ、浴衣姿でそぞろ歩きを楽しむ人たちが街道を華やかに彩った。


大勢の来場者でにぎわう「むれ源平石あかりロード」=高松市牟礼町

大勢の来場者でにぎわう「むれ源平石あかりロード」=高松市牟礼町


 イベント会場は、琴電八栗駅前から源平史跡「駒立岩」までの旧庵治街道沿い約1キロ。源平史跡と庵治石のコラボレーションで観光活性化につなげようと、地元の石材業者などでつくる実行委が毎年開き、15回目の節目を迎えた。今年は3日から9月14日までの43日間の日程で行われている。

 会場では石材業者やアーティストらが制作した約150点の石あかり作品が柔らかな光を放ち、中には高松工芸高の生徒とコラボした企画作品も並ぶ。期間中の土曜日には沿道の中間点に位置する洲崎寺での音楽ライブをはじめ、「マイ石あかり」を作るワークショップや地元の飲食店が出店する「げんぺい屋台」なども繰り広げられている。

 台風10号の影響で14、15日はライトアップを中止したが、作品などに大きな被害はなかった。折り返しを目前にした17日は浴衣姿で訪れた人たちに記念品が贈られ、大勢の家族連れやカップルらでにぎわった。

(四国新聞・2019/08/18掲載)


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