ベートーベンの交響曲第9番を県民らで歌い上げる「かがわ第九2024」(同実行委員会主催)が10日、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。36回目の今年は第九の初演から200年となる節目。第一線で活躍するソリストとともに、生きる喜びや世界の友愛など、詩に込められたメッセージを聴衆に届ける。


昨年の「かがわ第九」演奏会


 1987年に「5000人の第九演奏会」としてスタートし、今では秋の恒例行事として県民に親しまれている。今回はソリストに県出身者の谷原めぐみさん(ソプラノ)、山下牧子さん(アルト)をはじめ、香川の第九を長年支える上原正敏さん(テノール)と佐野正一さん(バリトン)も招へい。管弦楽は関西フィルハーモニー管弦楽団が務め、国内外のオーケストラと共演する気鋭の指揮者・粟辻聡さんがタクトを振る。
 合唱団は香川を中心に北海道から九州までの125人が公募で集結。小学3年生から90代までと年齢層の幅広さが特徴で、高齢の親の代わりに子が出演するなど、世代を超えて第九の魅力が受け継がれているという。練習は7月から週1回行っており、本番では第4楽章の「歓喜の歌」を高らかに歌い上げる。
 実行委員長の中西久米子さんは「これまで絆を大切にしながら協力の輪を広げてきた。この小さな演奏会が人々を元気づけ、平和への一歩になればうれしい」と話している。
 かがわ文化芸術祭2024の参加公演。午後2時開演。入場料は一般4千円ほか。問い合わせは中西さん、電話090-3789-8869。

(四国新聞・2024/11/06掲載)

「かがわ第九」演奏会2024


日時 2024年11月10日(日) 開演14:00/開場13:00
場所 レクザムホール大ホール
料金 全席自由 一般4,000円/学生(高校生以下)1,000円
TEL 香川第九実行委員会 中西久米子 090-3789-8869


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