「癒やし」で若者獲得へ 総本山善通寺が新ブランド 第1弾はお香やアロマソルト…
若い世代の寺院離れを食い止めようと香川県善通寺市の総本山善通寺(菅智潤法主)は、新ブランド「まおびより」の展開を始めた。第1弾としてお香、アロマソルト、ボディバームを販売。弘法大師空海の生まれた同寺の魅力を新たな形で発信し、ファン獲得を目指す。
まおびよりは、空海の幼名「真魚(まお)」と「日和」が由来。日常生活に同寺の癒やしのエッセンスを届けようと名付けた。
お香は、カモミールの穏やかな草原の香りなど4種類。仏教の世界観を表す五大(地・水・火・風・空)のうち、火を除く四つの情景をそれぞれイメージした。30本入り各1700円。
アロマソルトは、同寺の本尊である薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)をイメージした瑠璃色が、心地よい香りと共にバスタイムをぜいたくに彩る。40グラム入り500円。ボディバームは全身ケアに使え、15グラム入り1100円。3点セットのギフトボックスも用意している。同寺で販売しているほか、公式サイトでも扱っている。
同寺では、まおびよりを起点に、若者向けの写経会や交流サイト(SNS)を活用した情報発信なども行っていく方針。上原雅明宗務総長は「まおびよりを通じて、善通寺の持つ安らぎの力のかけらを感じてもらえたら。さらに深い癒やしを求める方には、寺にお越しいただきたい」と話している。
(四国新聞・2024/11/07掲載)