香川県中華料理生活衛生同業組合(高照恵理事長)は、うどん用の県産オリジナル小麦・さぬきの夢を皮に使用した「讃岐餃子(ギョーザ)」の新商品を開発し、販売を始めた。餡(あん)の中にブランド化が始まった県産レモン「さぬき讃レモン」を練り込んだ冷凍生ギョーザ。県内5カ所で千箱限定で試験販売し、讃岐餃子の知名度向上を目指す。


香川県産レモンを餡に混ぜた讃岐餃子の新商品


 讃岐餃子は、さぬきの夢を使用した皮で県産の肉や野菜で作った餡を包み、もちもちの食感が楽しめるのが特徴。官民挙げて香川の食の魅力を発信する「かがわの食Happyプロジェクト」の一環で、同組合が2020年から加盟店舗などで提供している。
 新たにラインアップに加わった冷凍ギョーザは、皮にさぬきの夢とパン用小麦「はるみずき」のいずれも県産小麦を使用。餡にはオリーブ豚と県産レモンの皮や果汁などを使っている。インバウンド(訪日客)への訴求効果も狙い、商品名は「SANUKI LEMON GYOZA(さぬき・れもん・ぎょうざ)」とローマ字表記にした。
 県庁で5日に会見した高理事長は、「タレなしで食べられるところが外国人客にも評判がいい。瀬戸内国際芸術祭や大阪・関西万博も控える中で、うどん、骨付鳥に続く名物にしたい」と意欲を示した。
 新商品は中華料理店などの参加店が提供している讃岐餃子とは別に土産用などに販売して認知度を底上げする。価格は1箱千円(10個入り)。販売は県農協ファーマーズマーケット讃さん広場の滝宮、飯山両店ほか、高松空港ターミナルビル2階の四国空市場「YOSORA」、津田の松原サービスエリアの上り線・下り線で取り扱う。

(四国新聞・2024/11/13掲載)

ファーマーズマーケット讃さん広場 飯山店


ファーマーズマーケット讃さん広場 滝宮店


高松空港


津田の松原サービスエリア(上り)


津田の松原サービスエリア(下り)



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