獅童さん親子が初出演 来年のこんぴら歌舞伎 4月4日から20日まで
香川県仲多度郡琴平町の旧金毘羅大芝居・金丸座で来春開かれる第38回こんぴら歌舞伎大芝居(町、同大芝居推進協議会主催)の公演発表が25日、同町榎井の町総合センターであった。今公演は、大芝居初出演となる中村獅童さんと長男・中村陽喜(はるき)さん(6)、次男・中村夏幹(なつき)さん(4)の親子3人をはじめ、中村萬壽(まんじゅ)さんら豪華俳優陣が顔をそろえ、来年4月4日から20日まで華やかな舞台を繰り広げる。
大芝居は各日午前11時からと午後3時半からの2部構成。前回同様に休演日(4月10日)を挟み、計32公演を実施する。4月3日には出演者によるお練りも予定されている。
第1部は、義太夫狂言の名作「彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち) 毛谷村(けやむら)」で幕開け。世話物の「新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ) 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)」では、獅童さんが酒乱の宗五郎を思い入れたっぷりに演じる。
第2部の「蜘蛛(くも)の拍子舞(ひょうしまい)」は、大芝居では初上演となる舞踊劇。世話物「眠駱駝物語(ねむるがらくだものがたり) らくだ」は上方落語がベースの喜劇で、獅童さん、陽喜さん、夏幹さんの親子3人が共演する。
萬壽さんと長男の中村時蔵さん、次男の中村萬太郎さんも、親子で出演する。
片岡英樹町長は「来年は小屋の創建190年、大芝居が始まって40年の節目。春には大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭とイベントがめじろ押しだが、その先陣として、江戸の歌舞伎の世界を多くの人に堪能していただきたい」と話した。また大芝居の入場券を、ふるさと納税の返礼品に追加する方針を明らかにした。
入場券は、JTBとJR四国が宿泊付きセットなどを12月2日から、土産品などが付いた観劇セットを1月9日から販売。入場券のみの販売は、松竹が2月15日から3月30日まで電話とインターネットで行い、3月31日以降は町役場の事務局で扱う。料金はA席1万6千円、B席1万2千円、特別席2万円。問い合わせは事務局0877-75-6714。
(四国新聞・2024/11/26掲載)