香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮表参道などを舞台に演劇とデジタル技術を融合させたイベント「第2回マエカブ演劇フェスティバルIN琴平」が14、15の両日、開かれる。町内10カ所で琴平の文化にちなんだ演劇を上演。イベント期間中、交流サイト(SNS)を通じて会場周辺の飲食店で使用できるクーポンを配布し、観劇しながらクーポンを使って町歩きも楽しんでもらう趣向だ。


昨年のマエカブ演劇フェスティバル=香川県仲多度郡琴平町

昨年のマエカブ演劇フェスティバル=香川県仲多度郡琴平町


 株式劇団マエカブ(坂出市)が昨年12月に開いたイベントの第2弾として、琴平バス(同町)との共催で実施。琴平バスは公式LINE(ライン)を通じて観光客らに地域情報を発信し、再訪を促す「琴平デジタル町民プロジェクト」に取り組んでおり、同プロジェクトと演劇を組み合わせることで琴平の新たな魅力を発見してもらおうと企画した。
 演劇は全国から15団体が集い、1日当たり約30公演を披露。町公会堂や金陵の郷など10カ所を会場にアクションやコメディー、怪談など幅広いジャンルの舞台を繰り広げる。マエカブは金刀比羅宮に伝わる天狗(てんぐ)伝説を題材にした演目のほか、江戸時代に旧金毘羅大芝居・金丸座で行われていた「富くじ」にまつわる参加型演劇を上演する。
 マエカブの岡田敬弘代表は「会場全体をテーマパークのように捉えた企画。観劇で琴平への理解を深めるとともに、大きく進化した町の魅力に触れてほしい」と話している。
 クーポンは表参道周辺の飲食店や土産店など22店舗が対象。希望者は琴平デジタル町民の公式LINEに登録する。観劇料は1日当たり2千円(一部は要追加料金)、高校生以下無料で、購入方法はマエカブの公式サイト参照。開演時間は14日が正午、15日は午前10時半。かがわ文化芸術祭2024の参加公演。問い合わせはマエカブ、電話090-7572-6104。

(四国新聞・2024/12/11掲載)


第2回マエカブ演劇フェスティバルIN琴平(株式劇団マエカブ)



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