香川県善通寺市特産のダイシモチ麦を使った新商品の商品名とパッケージデザインを考えるコンクールで、善通寺一高校デザイン科2年の森岡陽彩さん(17)の作品が最優秀に輝いた。森岡さんのデザインした商品は、いりこ風味の温かいスープで食べる中華麺「いりこらぁめん」として、27日から高松自動車道の豊浜サービスエリア(SA)上り線などで販売が始まった。


「いりこらぁめん」をPRする森岡さん=善通寺市役所

「いりこらぁめん」をPRする森岡さん=善通寺市役所


 中華麺は地域経済の活性化を目的に、市と、市などが出資する「まんでがん」、西日本高速道路サービス・ホールディングス、豊浜SAが協力し、製麺会社・瀬戸内讃岐工房(同市)が7カ月かけて開発。ダイシモチ麦特有のもちもちした中華麺と、香川らしいいりこ風味を利かせたスープで、新ジャンルの商品に仕上げた。


最優秀賞に輝いた森岡さんのパッケージデザイン

最優秀賞に輝いた森岡さんのパッケージデザイン


 デザインは同校で学内コンペを実施した。森岡さんの作品はダイシモチ麦やいりこ、瀬戸内海の穏やかな波などをイラストで表現しており、本物の麺を輪っかにした写真も使用。商品名だけでなく、「新感覚麺」などと商品紹介のコピーも入っており、完成度の高さが評価された。
 採用に森岡さんは「悩んで頑張ったかいがあった。自分がデザインした商品が店頭に並ぶというのは初めてで、わくわくする」と喜ぶとともに、「もっちりしていておいしいので、たくさんの人に食べてほしい」と笑顔でPRした。
 いりこらぁめんは2人前450円。豊浜SAのほか、おしゃべり広場(善通寺市)でも扱う。

(四国新聞・2024/12/28掲載)



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