「ワオ団子」ほかほか しろとり動物園
香川県東かがわ市松原のしろとり動物園で、仲良く暖を取るワオキツネザルの姿が人気だ。その光景はニホンザルが体を寄せ合って寒さをしのぎ、小豆島の冬の風物詩としても知られる「サル団子」のよう。ワオキツネザルがつくる「ワオ団子」として来園者を楽しませている。
ワオキツネザルは、アフリカ南東部のマダガスカル島に生息し、日本の寒さは苦手。同園では気温の低下とともに見られる恒例の光景だが、今冬は例年より遅い昨年11月中旬以降にワオ団子ができ始めたという。
年の瀬が押し迫る12月28日も飼育するワオキツネザルのうち8匹が小屋の上で体を温め合っていた。同園によると、8匹は一家族。来園者は「かわいい」「寒いんやな」と話しながら、仲むつまじい一家だんらんの様子を写真に収めていた。
二つある小屋の中には寒さ対策でヒーターを設置しているものの、一家は日光を浴びながらみんなで過ごすのが好きな様子。飼育員は「ワオキツネザルは群れで生活する習性があり、体温調節が苦手なので“サル肌”が心地よいのかも」と温かく見守っている。
(四国新聞・2025/01/04掲載)