香川県坂出市の彫刻家で焼き絵も手がける辻野栄一と、妻でイラストレーター由樹による2人展が、高松市中野町の珈笛画廊ほのほで開かれている。セピア色の焼き絵とカラフルなイラストが同時に楽しめる。14日まで。


セピア色の焼き絵とカラフルなイラストが並ぶ2人展=香川県高松市中野町

セピア色の焼き絵とカラフルなイラストが並ぶ2人展=香川県高松市中野町


 栄一は東京芸大を卒業後、国内外で作品を発表しており、現在は高松短大教授を務める。由樹はこれまでゆうちょ銀行のカレンダーの挿絵を手がけたほか、ワークショップの講師としても活動している。
 会場では栄一が紙のボードに焼き目を付けた焼き絵8点を展示。キノコやヒトデを思わせる空想上の生物を表現しており、画面から広がっていきそうな生命力が感じられる。由樹は動物をモチーフにしたポップな作品20点を紹介。富士山や干支(えと)を描いた新年らしいイラスト目を引いている。
 栄一は昨秋に米サンフランシスコで展覧会を開き、木製彫刻を出品。「現地の人は自然素材を使ったアートに率直に驚いてくれた。この経験を糧にさらに活動を広げていきたい」と話している。
 2人展は入場無料。問い合わせは同画廊、電話087-833-2308。

(四国新聞・2025/01/09掲載)


珈笛画廊ほのほ



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