白ヘビにまつわる伝説が残る香川県高松市国分寺町の国分八幡宮(森口美文宮司)で、巳(み)年に限って公開されるヘビの姿が刻まれた「御神石(ごしんせき)」が注目を集めている。ヘビは脱皮を繰り返すことから「再生」の象徴とされ、多くの参拝客が今年の幸運を願って見学している。次回の公開は12日午前8時~午後5時。


「御神石」は拝殿内で公開。写真撮影は禁止されている=香川県高松市国分寺町、国分八幡宮


 同宮は古来より周辺に白ヘビがすむとされ、今でも数年に一度、神社裏の磐座(いわくら)で目撃されることがある。「御神石」は江戸時代、白ヘビの魂を慰めるために持ち込まれたとされ、手で持てるほどの大きさの二つの石にヘビのような文様が刻まれている。
 戦時中から戦後にかけては所在不明になっていたが、2012年に森口宮司が倉庫の2階で新聞紙に包まれた御神石を発見。以後、巳年に限って拝殿で公開するようになった。写真や動画などカメラでの撮影は禁止しており、訪れた人たちは清めのおはらいを受けた後、一人ずつじっくりと眺めたり、手を合わせたりしている。


白ヘビが生息しているとされる磐座


 正月から1週間は毎日公開し、全国各地から約1500人が訪れたそう。森口宮司は「ヘビは『再生』の象徴。新型コロナウイルス禍が落ち着いた今こそ、新たな目標を定め、新たな生活を送れることを祈っている」と話した。12日以降の公開日は、同宮のホームページで紹介している。
 また、ヘビをデザインした御朱印や御朱印帳も販売。在庫の問い合わせは国分八幡宮、電話087-874-7430。

(四国新聞・2025/01/11掲載)


国分八幡宮



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