川島猛の「夢」浸って 高松でテーマ展・3月29日まで
香川県高松市の現代美術家・川島猛(95)のイマジネーションに触れるテーマ展「夢のなかへ Part2」が、香川県高松市亀水町のアトリエ兼美術館「川島猛アートファクトリーミュージアム」で開かれている。川島の心のままに描かれた独創的な絵画が並び、来場者の目を楽しませている。3月29日まで。
今展は昨年6~11月に開かれたテーマ展「夢のなかへ」の第2弾。半数ほどを入れ替えた26点のうち、7点は初公開となる。
会場入り口にある初公開作品「Black and White#10」(1995年)は黒と白色だけで描かれており、扉から光が差し込んでいるようにも見える開放感が特徴。同館の田口慶太学芸員によると、2001年の米中枢同時テロ以前に手がけたモノクロ作品はごくわずかで、「川島作品は色彩豊かなイメージが強いが、自身の体験に基づいた潜在的に備わる楽しさや恐れを黒色からも感じ取ってほしい」と話す。
また、青と白のコントラストが美しい「ブルーアンドホワイト」シリーズや、さまざまな図形を組み合わせて躍動的な画面に仕上げた「ドリームランド」シリーズが並ぶ。同館は「作品と対話しながら想像を膨らませてもらえたら」と来場を呼びかけている。
入場料は一般千円(高校生以下は無料)。開館時間は火、木、土曜の午前10時~午後4時。問い合わせは川島猛アートファクトリーミュージアム、電話087-802-6888。
(四国新聞・2025/01/16掲載)