高松に「はなまるうどん駅」 創業25周年 1号店最寄りの副駅名に
讃岐うどんチェーン店「はなまるうどん」を全国展開するはなまる(香川県高松市)は25日、1号店である木太店の最寄り駅・琴電林道駅の副駅名が、「はなまるうどん駅」になったと発表した。創業25周年に合わせて企画した「おいでまい!さぬきプロジェクト」の一環。県内外の大勢の人たちに、うどんに関心を持ってもらうのが狙い。
同社は2000年5月に同市木太町で創業。現在、全国で410店舗余りを展開している。今年1月には、「原点回帰し、これまで以上に香川と共に歩んでいきたい」と本社を東京都から高松市に移転し、同プロジェクトを始動させた。
副駅名の命名は高松琴平電気鉄道とネーミングライツ契約を結んだ。期間は1年間。駅ホームには、力強く伸びるうどんのパネル(縦2・4メートル、横3・6メートル)を設置した。長尾線の1車両に「幸運のはなまるうどん号」と記載したヘッドマークを付けて運行。1席のみ車窓に丼などのステッカーを貼り、林道駅を通過する際にホームのパネルと重なれば、うどんを箸で持ち上げているように見える仕掛けを施した。また、木太店では、創業時の人気メニュー「カレーかま玉」を復刻、販売を始めた。
高松市内で開いた式典には、前田良博社長や同市出身の俳優大里菜桜さんらが出席。前田社長は「香川の皆さまと共に香川を元気にしたい。讃岐うどんが培ってきた伝統を大切にしながら革新を促していく」と意気込みを述べた。3月中旬からは、県内14店舗で県産小麦「さぬきの夢」を使ったうどんの提供を開始予定。木太店を含む県内5店舗の改装を順次進め、店舗ごとに特徴を持たせた店づくりも進める。
(四国新聞・2025/02/26掲載)