寒桜、もうすぐ見頃 野鳥が“春爛漫”演出 丸亀・福成寺
香川県丸亀市綾歌町の福成寺にある寒桜がもうすぐ見頃を迎える。参道沿いに並ぶ木々にはピンク色のかわいらしい花が開花し、飛来した野鳥が枝に止まるなど“春爛漫(らんまん)”を演出、訪れた人の心を癒やしている。
寒桜は同寺が参拝客や地元住民らに楽しんでもらおうと、1986年に境内南側の池のほとりに植栽した。参道沿いには早咲きの讃岐寒桜が10本と遅咲きの椿寒桜が5本並んでいる。
同寺によると現在六分咲きで、3月上旬には見頃になるとみている。例年なら讃岐寒桜が1月に入って咲き始めるが、今季は厳しい寒さが続いた影響などで2週間以上遅いという。
参道や境内には市内外から大勢の参拝客らが観賞に訪れており、カメラを向けて花の蜜を吸いに来たメジロなど愛らしい小鳥と一緒に写真に収めようとする姿も多い。幡多亮圓住職は「これから暖かくなれば一気に咲き、そういう年は一段ときれいになるんですよ。楽しみ」と話していた。
(四国新聞・2025/02/26掲載)