昭和初期からの年代や様式の異なるひな飾りや道具類を集めた「“けっこな”おひなさん」展が香川県観音寺市大野原町のふるさと学芸館で開かれている。同館が市民から寄贈を受けて収蔵しているもので、今年はひな人形だけで500体以上がそろい、訪れた家族連れらを楽しませている。


昭和期に作られた珍しい御殿飾りなどが並ぶ「〝けっこな〟おひなさん」展=香川県観音寺市大野原町、ふるさと学芸館

昭和期に作られた珍しい御殿飾りなどが並ぶ「〝けっこな〟おひなさん」展=香川県観音寺市大野原町、ふるさと学芸館


 家庭のひな飾りは近年、内裏びなだけの親王飾りが主流で、昔ながらの段飾りを目にする機会が少なくなっている。同館では七段飾りや八段飾り、珍しい御殿飾り、ガラスケース入りの人形などを3月3日の桃の節句の前後に飾り、体験学習で同館を訪れる小学生にも見学してもらっている。
 会場の多目的ルームには三方向に約15台の段飾りや御殿飾りがずらりと並べられ、華やかさに満ちている。お内裏さまとおひなさまの顔出しパネルも撮影用に設けられた。
 入館無料。展示は30日まで(月曜休館)。開館時間は午前9時~午後5時。

(四国新聞・2025/03/02掲載)



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