新しい神馬お披露目 金刀比羅宮で命名式
香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮(琴陵泰裕宮司)で3日、神様が乗る馬とされる神馬(しんめ)が新たに決まり、命名式が行われた。神馬の名前は「光驥(こうき)号」。秋の例大祭の行列に随伴するほか、4日から神馬舎で一般にお披露目される。
同宮には2008年から月琴号という神馬がいたが、今年1月に19歳で病死。一緒に18年から飼われていたルーチェ号を新たな神馬とし、改名した。光驥号は16歳の雄の白馬で、ルーチェがイタリア語で光を意味することにちなんで命名。元競走馬で、父はGⅠ優勝馬のマヤノトップガン。
神馬舎前で馬を奉納する献馬式があり、元の馬主らが参列。祝詞奏上に続いて、琴陵宮司が光驥号に向かって命名書を読み上げた。また雅楽の音色が響く中、装束姿の職員4人が真っ白な神馬を引き、斎庭(ゆにわ)を5周した。
元の馬主である北海道の小野望さんは「こんないい形で余生を過ごさせてもらえて何より」と笑顔。琴陵宮司は「世の中を明るく照らす光となるよう願いを込めた。大切にしていきたい」と話した。
(四国新聞・2025/03/04掲載)