涼しさを感じさせる竹製品などを集めた「民芸館の夏―竹製品を中心に―」が高松市栗林町の讃岐民芸館(栗林公園内)で開かれている。職人の技が光る編み目の美しいざるやガラス製品など、残暑を和らげるような品々が並んでいる。9月16日まで。


涼しげな竹製品に見入る来場者=高松市栗林町、讃岐民芸館


 同館の3千点を超える収蔵品の中から、昭和40年ごろに収集された45点を展示している。

 竹製品は27点を紹介。薄く切った竹を円錐(えんすい)状に編んだ「塩てご」は、塩を入れて乾燥させるもので、にがりが先端からしたたり落ちる構造。形の珍しさに加え美しい編み目が目を引く。このほか買い物に使われていた手提げ籠や、独特の形をした新潟県のざるなど他県の民芸品も並んでいる。

 ガラス製品では、かき氷やアイスクリームの器として使われていたという「氷コップ」などを紹介。アサガオの花のようにデザインされており、涼しげな雰囲気が漂っている。

 入園料(一般410円ほか)が必要。問い合わせは同公園観光事務所、電話087(833)7411。

(四国新聞・2019/08/29掲載)

讃岐民芸館(栗林公園内)


所在地 香川県高松市栗林町1-20-16
入園料 一般410円
TEL 087-833-7411


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