相作馬塚古墳の出土品10種紹介 高松市歴史資料館
3月に高松市有形文化財に指定された相作馬塚(あいさこうまづか)古墳の出土品を紹介する特別陳列が、香川県高松市昭和町の市歴史資料館で開かれている。甲冑(かっちゅう)や大刀(たち)などの貴重な史料が並び、歴史愛好家らの関心を集めている。5月6日まで。
同市鶴市町にあった同古墳は、5世紀末(古墳時代中期)に築造された全長20メートル以上の造出(つくりだし)付き円墳または帆立貝形古墳。墳丘を築く前に石室が造られる「渡来系竪穴式石室」と呼ばれる構造を持つのが特徴で、2016年の発掘調査によって石室内から副葬品などが発見された。
展示は、文化財指定を記念して広く一般に公開しようと開催。甲冑や大刀、槍(やり)、管玉(くだたま)、土器など約10種を紹介している。市文化財課は「5世紀末の讃岐における社会や文化、朝鮮半島との交流に思いをはせてもらえれば」としている。
入場料は一般300円、大学生200円、高校生以下無料。開館時間は午前9時から午後5時まで。月曜休館(月曜が祝休日の場合は翌平日)。
(四国新聞・2025/04/12掲載)