瀬戸内国際芸術祭2025 直島町営バス 運行状況リアルタイムで 開幕合わせシステム運用
香川県直島町は、18日に開幕する瀬戸内国際芸術祭に合わせ、町営バスの運行状況や遅延情報などがリアルタイムで確認できる「バスロケーションシステム」の運用を始める。瀬戸芸で多くの来訪者が見込まれることから、町内交通の利便性向上対策として、町が計画していた。
システムは衛星利用測位システム(GPS)でバスの位置情報を把握し、リアルタイムでスマートフォンなどに反映させる。宮浦港やバス停などに設置する2次元コード(QRコード)を読み込むことで無料で利用できる。町によると、瀬戸芸の会期中以外も運用していくという。
町営バスは、宮浦港から家プロジェクトを展開する本村エリアに向かう右回りと、地中美術館などの美術館エリアに向かう左回りの2ルートで、マイクロバス各1台で運行。ゴールデンウイーク(GW)など、混雑が予想される時期は各2台の計4台で運行する。
デジタル化の推進で直島の観光情報の発信力を高めようと、町観光協会は地域おこし協力隊が作成した紙媒体の「なおしまエリアマップ」のデジタル版を制作し、1日から公式サイトで公開を始めた。マップで紹介する施設のサイトに簡単にアクセスできるようになっており、オンラインチケットの入手も可能だ。瀬戸芸開幕に合わせ、会期中限定のエリアマップ(日本語版と英語版)と同マップのデジタル版の準備も進めている。
(四国新聞・2025/04/12掲載)