シバザクラようやく見頃 東かがわ 15.5万株、陽光に輝く
香川県東かがわ市帰来の私設公園「芝桜富士」で、シバザクラがようやく見頃を迎えた。山の斜面に植えられたピンク色や白色など約15万5千株が、春の穏やかな陽光を浴びて光り輝き、一面に広がる花のじゅうたんが来園者を魅了している。
土地を所有する近くの森本芳明さん(72)が2006年から家族と協力して植栽。遊歩道やベンチも整備し、13年から私設公園として一般公開している。今季は敷地を北西に一部拡張したことで、全体で昨季より2万株ほど多い約15万5千株としている。
同園では山の斜面を“富士山”に見立て、山頂部分は雪をイメージした白色、山肌や麓部分にはピンク色や紫色など5色を使用し、全体の見栄えを意識。昨年8月に発生した線状降水帯による豪雨の影響で、一部ののり面が崩れたものの、植え替えや補植を行い、今季に間に合わせた。
例年は4月上旬に見頃を迎えているが、2月の寒さの影響や3月に入っても気温が上がらなかったことなどが要因で、今季はゆっくりした開花となっていたが14日時点でほぼ満開となった。最盛期は19、20日ごろの見込み。森本さんは「この1週間はずっと見頃が続く。変わりやすい天気なので早めに見に来ていただけたら」と呼びかけている。
入園料は400円(中学生以上)。園内の山小屋カフェでは軽食などを販売。場所は国道11号の東かがわ市松原交差点の西約100メートルにある三差路を南へ約700メートル。問い合わせは同園090-2820-4822。
(四国新聞・2025/04/17掲載)