18日に開幕する瀬戸内国際芸術祭2025を前に、香川県高松市紺屋町の市美術館で、同芸術祭のポスターデザインを紹介する展示会が開かれている。2010年の第1回から今年の第6回までの公式デザインを振り返り、目前に迫った今芸術祭の機運を盛り上げている。5月25日まで。


瀬戸内国際芸術祭の歴代ポスターデザインを紹介する展示会=香川県高松市紺屋町、市美術館

瀬戸内国際芸術祭の歴代ポスターデザインを紹介する展示会=香川県高松市紺屋町、市美術館


 瀬戸芸の魅力を伝えるデザインの力を再認識してもらおうと、同美術館が「デザインでたどる瀬戸内国際芸術祭15年の歩み」と題して開催。公式デザインは、同美術館のロゴマークも手がけたグラフィックデザイナーの原研哉さん(東京)が第1回から担当している。
 会場では、ポスターやチラシ23点を原さんの解説文とともに紹介。今年のメインビジュアルは、中高生の集団が一斉に海に飛び込む構図で、瀬戸内に訪れる特別な瞬間を詩的に表現したという。「海中の生物」をテーマにした19年は、タコやアナゴが漆黒の海を泳ぐ斬新なデザインが注目を集めている。
 同美術館は「趣向を凝らしたデザインを見て、瀬戸芸の魅力を改めて感じてほしい」としている。
 中2階ロビーでの展示。入場無料。問い合わせは同館、電話087-823-1711。

(四国新聞・2025/04/17掲載)


特集 瀬戸内国際芸術祭


高松市美術館



関連情報