香川県高松市出身の洋画家猪熊弦一郎(1902~93年)の油彩画と坂出市在住の画家山口一郎さんが描いた動物画のコラボレーション展が、同市寿町の市民美術館で開かれている。今年1月の開催で好評だったコラボ展の再展示で、2人のファンらの注目を集めている。29日まで。


山口さんの作品「ZOO」を鑑賞する来場者=香川県坂出市寿町、市民美術館

山口さんの作品「ZOO」を鑑賞する来場者=香川県坂出市寿町、市民美術館


 猪熊の油彩画は坂出市に猪熊の親戚から寄贈され、1月の展示で一般向けに35年ぶりの公開となった「toys」(縦約90センチ、横約130センチ)。山口さんの動物画「ZOO」はtoysに触発された大型作品で、全判サイズの模造紙130枚をつなぎ合わせてゴリラやクマ、複数の鳥類などを描き、展示室壁面(幅約60メートル)を覆っている。
 同館によると、1月の展示は8日間で約1900人が来場。ほかの作品展を大きく上回る人気ぶりのため再展示を決めたという。開幕した18日に母親や妹と訪れた城南小学校5年の竹谷莉緒さん(10)は「1月も見に来たけど、やっぱりすてき」と熱心に作品を眺めていた。
 会場では期間中、高校生以下を対象にA4判の動物画を募集し、ZOOの周辺での展示を予定している。このほか、ZOOをデザインしたポストカードやマスキングテープも販売。21日は休館。入場無料。問い合わせは同館0877-45-7110。

(四国新聞・2025/04/20掲載)



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