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アジサイ鮮やかに さぬき・多和
香川県さぬき市多和の四国霊場88番札所・大窪寺近くで、アジサイが日ごとに色づきを増している。青やピンク、白など鮮やかな色彩の約1500株が、梅雨を迎えた山里でみずみずしく輝いている。
アジサイが咲いているのは、同寺から南東へ徒歩10分ほどの山の斜面。門前で飲食店を営む井川義雄さん(74)の亡き父が46年前に山の斜面を切り開き、アジサイ約千株を植栽したのがきっかけで、以降も少しずつ株数を増やし今では約1ヘクタールに群生している。
井川さんによると、今年は春先から気温の低い日が多く、色づき始めたのは例年より遅めの7日ごろ。日当たりの良い斜面上部を中心に青色の花が見頃を迎えつつある。今後は、比較的斜面下部に多いピンクや白なども最盛期を迎え、7月上旬まで楽しめる見込み。
梅雨の晴れ間が広がった15日には、家族連れらがこの時季ならではの風景を楽しみ、スマートフォンなどで撮影しつつ散策を楽しんでいた。井川さんは「梅雨といえばアジサイ。山里の初夏をたくさんの人に感じてほしい」と話した。
(四国新聞・2025/06/19掲載)