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瀬戸内国際芸術祭2025夏会期まで2週間 五感で楽しむ夏へ
香川、岡山の島々などを舞台にした現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2025」の夏会期まであと2週間となった。今回も個性豊かな新作がアートファンを出迎える。陽光に輝く自然、趣あふれる町並み―、それらがアーティストの感性と融合する。五感で楽しむ夏はすぐそこだ。
夏会期は8月1日から31日までの31日間。会場は新たに志度・津田と引田エリアが加わるほか、春会期から引き続いて直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港周辺、宇野港周辺が舞台となる。
志度・津田エリアは、津田の松原に代表される景勝地をはじめ、四国遍路の上がり3カ寺を擁する歴史の奥深さが特徴で、土地の記憶と現代アートがいかに結びつくかが見どころ。引田エリアは生産量日本一を誇る手袋産業に着目し、歴史情緒あふれる古い町並みを生かした展示となる。
両エリアでは、過去の瀬戸芸でも詩情豊かな作品を展開してきたレオニート・チシコフさん(ロシア)をはじめ、初参加のリーロイ・ニューさん(フィリピン)とケイトリン・RC・ブラウンさん&ウェイン・ギャレットさん(カナダ)ら幅広い国のアートが鑑賞できる。
また、高松港で夏会期のみ実施されるベトナムプロジェクトも見逃せない。現地の食や伝統工芸品のマーケットを開き、ベトナムの魅力とエネルギーあふれる暮らしを伝える。
イベントが数多く開かれるのも夏会期の特徴で、アーティストによる独創的なダンスやワークショップなど、さまざまな体験が楽しめる。
(四国新聞・2025/07/18掲載)