ベテラン記者のグルメ備忘録　この味を忘れない＝谷岡食堂（香川県高松市塩江町）　定番中華と特大いなり

　現在地は高松市南部の空港通り。珍しく土砂降り。もう3時前か。どうりで腹が減るはずだ。すっかり昼メシを食べそびれてしまった。この時間でも開いている店といえば…。そうだ、あそこがあった。久しぶりに足を延ばしてみるか。
　塩江の谷岡食堂に突撃。こんな時間なのに結構なお客さん。メニューをちら見しつつ、中華そばにいなりずしを合わせた「王道」をオーダー。

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　まずは中華そばから、いただきます。あっさり、すっきり、でもしっかりコク。具は定番のチャーシュー、メンマ、モヤシ、かまぼこ、ノリ。中ストレートの麺がすいすい喉を通る通る。しょうゆの風味が汗をかいた体に染み渡る。お値段650円、良心的。
　そしていなりずし。でかい。笑っちゃうでかさ。そして1個170円。中身はゴボウ、タケノコ、レンコン、ニンジン、高野豆腐、かまぼこ、そして金時豆が一つ、二つ…なんと六つ。具だくさん、というより具だらけ。もちろん満点。このクオリティーでこの値段。商売大丈夫かと心配になるレベルだよ。

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　満腹、満足で店を出ると雨上がりの空。山の緑がきらきらとまぶしい。いい昼メシだった、また来ます。さて、会社に帰ってもうひと仕事だ。

（四国新聞・2025/07/18掲載）

谷岡食堂

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