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香川、総合満足度全国1位 旅行者魅力度ランキング 24年度じゃらん調査 混雑少なく、コスパ高い
地域の魅力をコスパよく、じっくり味わうなら香川が最適―。リクルート(東京)の観光調査・研究機関じゃらんリサーチセンターが全国の宿泊旅行者を対象に調査した都道府県別魅力度ランキングで、香川県が2024年度の総合満足度1位に選ばれた。前年度はトップ10圏外だったが、同センターは「地域に根ざし、その土地ならではの食や文化、自然をじっくりと味わう旅行スタイルが国内旅行の新たなトレンドになる兆しがあり、そうした需要に香川がマッチしたのでは」と分析している。
調査は国内旅行の実態を知ろうと毎年行っており、24年度は1万5586人を対象に実施。総合満足度のほか、食や土産物、地元の人のホスピタリティーなど9項目について尋ねた。
総合満足度では、香川について91・3%の旅行者が「とても満足」「やや満足」と回答。前年度に比べて6・4ポイント上昇し、全国平均(84・1%)を上回った。2位以下は前回9位の沖縄、同6位の長崎、同3位の石川の順で続いた。
同センターの森戸香奈子主席研究員は、オーバーツーリズムや物価高が旅行者の“悩みの種”となる中、「香川は、うどんなど地域色の強いコンテンツが豊富な上、混雑が少なく、コストパフォーマンス(費用対効果)が高い点が評価されたのでは」と分析。「オーバーツーリズムで混雑しているところは満足度が下がる傾向がある」としたほか、旅行費用が全国平均(大人1人当たり6万4100円)と比べて香川は5万1400円と約1万3千円安いことも満足度につながったとみている。
このほか、別のランキングでは、香川は「地元ならではのおいしい食べ物があった」で7位、「子どもが楽しめるスポットや施設・体験があった」で8位。食では大半の人がうどんを挙げ、子どもが楽しめる施設ではニューレオマワールド(丸亀市)や四国水族館(宇多津町)が選ばれた。
(四国新聞・2025/08/11掲載)