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映画の世界、体感して 「海辺へ行く道」のロケ地マップ作製 小豆島観光協
小豆島で全編ロケが行われた映画「海辺へ行く道」(横浜聡子監督)が29日から全国公開になるのを前に、小豆島観光協会はロケ地マップを作製した。さまざまに変化する海辺の光景を捉えた砂浜や突堤などの撮影場所のほか、島の有名観光地や特産品も取り上げており、担当者は「マップを手にして小豆島を巡り、映画の世界観とともに島の魅力を体感してもらえれば」とアピールしている。
「海辺へ―」の原作は漫画。独特の世界観を実写で表現しようと横浜監督が脚本を手がけ、イメージに合う撮影場所を探して全国各地を巡り、小豆島を選んだ。アーティストが集まる海辺の町で、美術部員の中学生が風変わりな大人たちと関わる中で起こるさまざまな出来事を、ユーモアを交えて描いている。
撮影は2023年9月から約1カ月間行われた。旧戸形小学校(香川県小豆郡土庄町)近くの浜辺や鹿島海水浴場(同)、白浜海岸(香川県小豆郡小豆島町神浦)、岩谷の突堤(同町)などの海辺を中心に、迷路のまち(香川県小豆郡土庄町)、葺田八幡神社(香川県小豆郡小豆島町福田)、池田の桟敷(同町池田、国指定重要有形民俗文化財)の馬場など。
マップには、どの場面で使われたか短い説明文が添えられており、現地を訪れた後で映画を鑑賞すると、より物語が楽しめるという。撮影で使われた宿泊施設や、物語に登場したキッシュが食べられる店、小豆島特産のそうめんや小豆島オリーブ牛などについても紹介している。
A3判二つ折り両面カラーで3万部を発行した。映画が公開される全国の劇場のほか、小豆島の観光案内所、町役場などで配布。問い合わせは小豆島観光協会〈0879-82-1775〉。
(四国新聞・2025/08/25掲載)