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「庵治石ガチャ」お目見え 高松・牟礼 箸置き、鏡など雑貨20種 きょうから来月13日まで 「石あかり」会場に移設
香川県高松市特産の高級石材・庵治石で作った雑貨などをカプセルに入れて販売する「庵治石ガチャ」が、同市牟礼町の御山公園にお目見えした。箸置きやペーパーウエートなど地元の石材加工業者が手がけたアイテムをカプセルに納めており、硬貨を入れてレバーを回すといずれかが出てくる仕組み。中には数万円相当のものもあり、他にはないユニークさが来園者の注目を集めている。
考案したのは、同公園管理事務所の大山浩司所長(52)。「公園の利用者増につながるような楽しんでもらえるものを」と思い立ち、地元で石材工房を営む中山忠彦さん(69)の協力を得て実現させた。
販売するのは、いずれも中山さんが庵治石の加工の際に出る端材を活用して制作したもので、マグネットやペン立て、ストラップなどの小物をはじめ、鏡、花瓶、アロマポットなど約20種類。カプセルに入らないサイズのものは、代わりにカプセルに入ったビー玉と交換する。1回500円。
7月の販売開始から少しずつ口コミなどで話が広がり、現在は連日、幅広い世代が来園。販売数が1日で20個以上に上る日もあるという。今後、さらに販売アイテムを増やしていく予定で、中山さんは「どんなものを作れば面白いかと思案している。改めてものづくりを楽しんでいる」とにっこり。大山所長は「一つ一つ手作りで、同じものがない。ガチャを楽しみ、庵治石の魅力に触れてもらえれば」と話している。
ガチャはプレイセンター内に設置しており、販売時間は午前9時から午後9時半まで。火曜休館。30日から9月13日までは、同町の旧庵治街道沿いで開催されるイベント「むれ源平石あかりロード」の会場に移設し、来場者に楽しんでもらう予定。問い合わせは御山公園管理事務所〈087-845-5585〉。
(四国新聞・2025/08/30掲載)