香川県高松市の現代美術家・川島猛の「ブルー・アンド・ホワイト」シリーズを紹介する展覧会が、同市亀水町のアトリエ兼美術館「川島猛アートファクトリーミュージアム」で開かれている。会場は青と白を基調にした絵画で彩られ、川島の内にほとばしる創作意欲や圧倒的な表現力を感じ取れる。11月8日まで。


川島猛の「ブルー・アンド・ホワイト」シリーズの作品を紹介する展覧会=香川県高松市亀水町、川島猛アートファクトリーミュージアム

川島猛の「ブルー・アンド・ホワイト」シリーズの作品を紹介する展覧会=香川県高松市亀水町、川島猛アートファクトリーミュージアム


 川島が瀬戸内国際芸術祭2025に参加しているのに合わせて開催。芸術祭では男木島で、代表作の一つ「ドリームランド」シリーズの絵画を立体化した作品を展示している。
 今展では1970年代から90年代までに手がけた6点を出品。このうち「N.N.1979―J.T.34 Blue&WhiteD」は縦約1・7メートル、横約8メートルの大作。人や生き物が画面の中で躍動しているようにも見え、生命力がみなぎっている。
 格子状の正方形にさまざまなフォームを封じ込めた渡米後初期の作品群「グリッドシリーズ」の面影をほうふつさせる作品や、青と白以外の色を所々にしのばせたものもあり、シリーズが重層的に変遷していったことがうかがえる。
 入場料は一般千円(高校生以下は無料)。開館時間は火、木、土曜の午前10時~午後4時。問い合わせは川島猛アートファクトリーミュージアム、電話087-802-6888。


川島猛アートファクトリーミュージアム



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