香川県は、香川県高松市栗林町の栗林公園商工奨励館北館で、同園と交流のある海外の日本庭園を紹介するパネル展を開いている。米国のハンティントン財団庭園(カリフォルニア州)とポートランド日本庭園(オレゴン州)で撮影された四季折々の写真が並び、現地の様子を感じとることができる。23日まで。



 ハンティントン財団庭園は広大な敷地に図書館や複数の美術館、12以上の庭園などがある一大施設。2015年に栗林公園と姉妹庭園提携を結んでいる。ポートランド日本庭園は園内で多数の文化事業を行い、入園者は年間40万人に上る。昨秋、同庭園の代表者が池田豊人知事と意見交換を行ったのを機に、栗林公園と交流を続けている。
 今回は、両庭園のパネル計約20枚を展示。丸亀市今津町にあった築300年余りの古民家「横井邸」をハンティントン財団庭園に移築した庄屋屋敷の中から眺める庭園の様子や、桜越しに見える日本庭園への入り口、赤く色づいた紅葉など、美しい風景を収めた写真がずらりと並ぶ。
 このほか、ハンティントン財団庭園から贈られたツバキの盆栽の展示、ポートランド日本庭園の紹介動画の放映も行われ、来園者はじっくりと見入っていた。
 県交流推進課は「ぜひこの機会に栗林公園を訪れ、海外にも本格的な日本庭園があることを知ってほしい。こうした相互の情報発信を通じ、今後も交流を深めていければ」としている。

(四国新聞・2025/09/21掲載)



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